こんにちは、トッシーです。
部下の育成に困っている人は
「部下が何を考えているかがわからない…。」
「何度言っても覚えてくれない。」
「仕事を任せることができない。」
「自分で済ませた方が間違いがない。」
「具体的な部下の育て方を教えてください。」
こういった悩みに答えます。
本記事の内容
- デキる部下を育てる手順
- デキる部下を育てるコツ
- 育てる上で1番大切なこと
この記事を書いてる僕は
- 会社員時代に教育長を10年ほど経験
- コーチとして部下を社内コンテストを3年連続優勝
- 人材育成セミナーに登壇経験があります
部下教育のよくある悩みとして、「何度言ってもわかってくれない…。」という点があると思います。
僕がいた部署は15人くらいの規模でした。教育長となった当時は、かなりスパルタ指導で1年間に18人が退職者を出す…。まったく社員が定着しないブラックな空間になっていました。
とはいえ、10年間人材育成を学びながら続けていると、「部下を育てるコツ」みたいなものが分かってきました。そこで今回は「デキる部下を育てる手順やそのテクニック」などを紹介していこうと思います。
※5分ほどで読み終わります。5分後には、これまでよりも「部下が育つ接し方」が実践できるようになっているはずです。
デキる部下を育てる手順
手順は下記のとおり。
- 手順①:信頼関係を築く
- 手順②:仕事を教える
- 手順③:仕事を任せる
- 手順④:振り返りをする
手順①:信頼関係を築く
信頼関係を築くことは最重要です。
「何を教えるか?」ではなく「誰から教わるか?」を心がけよう。なぜなら部下からあなたに教わりたいと思ってもらう必要があるからです。
例えば、好きな先輩と嫌いな先輩であればどちらの先輩から学びたいと思いますか?多くの人は好きな先輩と答えるでしょう。
信頼関係のない人からの10の言葉よりも、尊敬する上司の言葉は部下のこころに刺さり、その一言が部下を考えさせて成長に導くものです。
手順②:仕事を教える
デキる上司の教え方には階層があります。
具体的には次の通り
- 1つの業務の流れをイメージさせる
- スタートからゴールまでの手順を説明する
- 理解度の確認
- 実践させる
こんな感じです。
「こんなの当たり前じゃん。」と思う人もいるかもしれませんが、「①1つの業務の流れをイメージさせる③理解度の確認」ができていない人がかなり多いです。
相手がどれくらい理解できているかを気にかけてあげることで「この人なら質問がしやすく、内容が理解できる。」と感じてもらうことができます。
手順③:仕事を任せる
結論、仕事を任せると部下のやる気がアップします。
人は仕事を任されると「頼りにされている。」と感じることができやる気が上がります。
とは言っても、新入社員にいきなりむちゃぶりはできないので、任せる範囲には気をつけましょう。
任せ方は3つあります。
- ひとつの部分を任せる
- ひとつのパートを任せる
- ひとつの企画を任せる
「仕事を任せてミスされると手間がかかる、自分でやった方が正確だから任せたくないなぁ。」
と、普通そう思ってしまいますよね。誰でもできる同じ作業の繰り返すだと「自分はここで必要とされているんだろうか?」と不安になってしまいます。
日常と違う仕事を任せることで「自分は頼りにされているんだ。」と会社での存在価値を見出すこともでき、モチベーションアップにつながります。
手順④:振り返りをする
振り返りをする理由は、出来ているところとそうでないところをはっきりと認識するため。改善点ばかり指摘すると「どこが正解でどこが間違いなのかわからなってしまう。」からです。
振り返る方法は次の3つ
- 良かった点
- 悪かった点
- 改善のアドバイス
改善のアドバイスをするときは、優先順位をつけて伝えると効果的。特に重要な点から改善することで他の部分も改善されやすくなります。
デキる部下を育てるコツ
コツの紹介は下記の通り
- 信頼関係を築くコツ
- 仕事を教えるコツ
- 仕事を任せるコツ
- 振り返りをするコツ
信頼関係を築くコツ
信頼関係を築くには次の4つを意識する
- 相手のこと知る
- 自己開示
- 承認する
- 話を聞く
相手のことを知る
相手のことを知るには質問をすることが最適です。
「質問内容が思いつかない!」という人はあらかじめ20個ほど質問を用意しておくと便利です。リストを日常会話で埋めていくだけで相手のことを簡単に知ることができますよ。
自己開示
相手を知るための質問をしたときに、サラッと自分のことも話しましょう。
注意点は次の3つ
- 話過ぎない
- 自慢話はしない
- 相手の話をさえぎらない
お互いのことを知ることで親近感が湧き、安心して話せる関係が構築されます。
承認する
人は自分の考え方や行動を認められると、認めてくれた人の期待に応えたくなるものです。
「自分の考え方は間違っていない。」
「これまでやってきたことは無駄じゃないんだ。」
と思えることで自信を持つこともできます。
人は「自分は○○ができる」と思うことで成長が加速します。どれだけいい才能があっても、否定ばかりでは輝きを失っていしまいます。
話を聞く
話の聞き方は、自分に興味を持ってもらえているかを敏感に感じる瞬間です。
話を聞くコツは次の3つ
- ながら聞きをしない
- 相手の目を見る
- 相槌を打つ
職場では、作業をしながら質問を聞く上司をよく見かけますが絶対にやめた方がいいです。
どれだけいい回答を用意しても、相手には「自分のことに興味がない。」と思われてしまっては信頼関係を築くことはできません。
だから、必ず相手を見て「私はあなたの話に興味があります。」という意思表示で、聞く姿勢を整えよう。
仕事を教えるコツ
仕事を教えるコツは以下の通り
- 質問の具体例をだす
- イメージと理論
- 短期集中でなく1年後を見る
質問の具体例をだす
質問の具体例を出すことで、新入社員は質問しやすくなります。なぜなら、まだ、仕事内容もわかっていないので、何を質問していいかすら分からないことが多いからである。
具体的には次の2通り
- よくある質問を挙げる
- かなり簡単な質問内容を挙げる
「え?そんな質問もしていいの?」と緊張の糸をほぐすことで、質問しやすくなります。
感覚と理論
人が理解しやすい表現は次の2つ。
- 感覚的な表現
- 理論的な説明
感覚的な表現がわかりやすい人には、効果音を使った表現や、絵を使った説明が理解しやすい。
理論的な説明がわかりやすい人には、理屈だった言葉での説明が理解しやすい。
だから、いつでも使い分けができるように、常に2パターンの説明ができるように準備しておこう。
仕事を任せるコツ
仕事を任せるコツは
- 仕事を任せ切る
- 任せてまかさず
仕事を任せ切る
任せた仕事は、最後までやり抜いてもらうこと。なぜなら、途中経過を見て、すぐに答えを教えてしまう上司が多いからだ。
部下に任せ切ることで
- 一人でやり切る能力がつく
- 達成するために考える能力がつく
- やり切ることで自信になる
といったメリットがある。
部下が育たない理由のひとつは、考えて業務を遂行する環境が整っていないからです。
我慢して見守るのもできる部下を育てる上司の仕事。
最後まで、任せ切りましょう。
任せて任さず
仕事を任せ切るとはいえ、フォローは大切です。
「さっき、任せ切れ!って言ってたじゃん!」
と、矛盾していると言いたい気持ちはわかります。
ではどんなフォローをするのかというと
- 気づきをあたえるアドバイスをする
- 頼られたときはこたえる
簡単に答えを与えることはよくありません。
しかし、考え抜いて行き詰まるようであれば、気づけるヒントを出してあげたり、頼られたときには答えてあげてください。
振り返りをするコツ
振り返りに大切なことはこれだけ
- 褒めること
- 承認すること
結論、褒めると人は育ちます。
振り返りする理由は次の課題に取り組む姿勢をつくるため。
人は「認められたとき」が1番やる気が上がります。
具体的にどんなことを褒めるのか
- これまでの努力
- できているところ
- 振り返りしているときの気づき
「そんなに褒めて大丈夫?褒められるレベルではないのに褒めると、これから成長しないんじゃないの?」
「そんなことで褒めるなんて、甘すぎる!」
と、いう多くの声を聞きます。でもそんな声を上げる人が、優秀な部下以外を褒めているシーンは見たことがありません。
自分が努力したことを否定されると…
「努力をしても認めてもらえない。」と感じ、次へのやる気は上がりません。
一方で、努力を認められると
「結果はイマイチだったけど、努力したことを褒められた。次はもっと頑張ろう。」と次のやる気につながります。
だから振り返りの時間までに相手の良かったところを探すべきなのです。
育てる上で1番大切なこと
部下から「この人から学びたい。」と思われることです。
あなたから学びたいと思えば、一言一句を大切に聞いてくれるものです。
そのためには、会社での居場所を提供する必要があります。
こうした環境作りも大切にした手順を紹介しました。
デキる部下を育てる手順
- 手順①:信頼関係を築く
- 手順②:仕事を教える
- 手順③:仕事を任せる
- 手順④:振り返りをする
部下が「自分が勤めている会社は、上司に恵まれ成長できる最高の職場だ。」と言ってくれる職場を目指してほしいと思います。
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