子供とキャッチボールをするとき、どう教えていいかわからない。
未経験だけど大丈夫かな?少しでもアドバイスができるようになりたい。
と、少し不安を感じると、子供とのキャッチボールは敷居が高く感じてしまいますよね。
でも、子供は「相手をしてもらえるだけで嬉しい」と感じていますので全然OKです。
少しでも子供の練習のサポートしたい方のために、家でもできる基礎動作を覚えるキャッチボールの練習方法を解説します。
「キャッチボールで投げ方がわからない。」
「遠くに投げれるようになる方法を知りたい。」
「ポジションごとの投げ方も教えて欲しいな。」
こうした、お子さんや親御さんの悩みを解決します。
僕のプロフィールを簡単に
独立リーグ 1年所属
3番ピッチャー、ショートで出場
投手ではMAX143kmを計測
その後
野球教室歴 4年
指導生徒数300人超え
少年野球コーチ3年
と、野球経験は長く、全ポジションを経験してきたのでそれなりに信頼できるものだと思います。
本記事の内容は
- 投げ方が良くなるオススメのキャッチボール3選
- 1日で肩が強くなる方法
- ポジションごとの投げ方の違い
の3本立てで解説します。
投げ方が良くなるオススメのキャッチボール3選
少年野球の子供たちの投げ方を見ていると、多くの選手に共通する悪いクセがあります。
内容は以下のとおり
- ステップした足がまっすぐ出でいない
- 押し出すような投げ方をしている
- 肘が下がって投げている
上記の3つの改善できる練習方法を紹介します。
足をT字にしてキャッチボール
正しいステップの位置での動きを作る練習です。
この練習が効果的な理由
- 正しいステップ位置が身につく
- 投球動作に無駄がなくなる
- 他の投球練習でも使う形だから
はじめに練習方法をお伝えします。
【右投げ想定】
- 地面にT字の線を引く
- 右足の土踏まずを線の中心にセットする
- 右足から直角に伸びた線に左足をセットする
- 左足→右足→【左足】の順で体重移動する
- 【左足】の時に投げる
ステップ位置が悪いと、誤った足の位置で投げやすいフォームになってしまいます。
正しいステップ位置で投げることで、正しいステップ位置での体の使い方が身に付きます。
変なクセがついてしまうと治すのに時間が必要です。
小学生のうちに、正しいステップ位置での体の使い方を身につける練習はとっても重要です。
トップ&リリースキャッチボール
正しいトップを作り、投げる動作を覚える練習です。
投球で大切なのは、トップの位置。
いいトップを作ると、体の力を効率よくボールに伝えやすくなります。
テイクバックは、トップに合わせた動作がベストだから後でOKです。
練習方法は次の通り
【右投げ想定】
基本の形は足をT字にしてキャッチボールです。
- 右腕を90度にする
- 右肘を右肩の高さまで上げる(右肩やや上が好ましい)
- 手のひらを3塁方向(2塁方向もOK)にして肘の上に上げる
- 左足→右足→【左足】の順で体重移動する
- 【左足】の時に投げる
基本的に、子供は上から投げようとしています。
しかし、トップの位置が低いと無理やり腕を上げるので押し出し投げや、横投げになってしまいます。
正しいトップから投げる練習をすることで、正しい動きを知ることができます。
でも、実はもうひとつ正しいトップができない原因があります。
それは体の開きです。
体の開きを治す方法を次の練習で解説します。
グラブを膝についてキャッチボール
投げる動作は
- 体重移動
- 体を回す
- 腕を振る
3つの動作からなります。(かなり簡単に言ってます)
腕を振るには、体を回転させるのですが注意点があります。
腕の準備ができていないのに体を回してしまうこと
上記が体が開いている状態です。
体が早く開くと
- 腕が上がらない
- トップが作れない
- 押し出し投げになってしまう
これが、押し出し投げのもうひとつの原因です。
改善する練習方法が
グラブを膝についてキャッチボールです。
方法は次の通り
【右投げ想定】
基本の形は足をT字にしてキャッチボールです。
- 左手(グラブ着用可能)で左膝をつかむ
- 左足→右足→【左足】の順で体重移動する
- 【左足】の時に投げる
このとき、左手は最後まで左膝の上です。
左足でしっかり踏ん張れるので、右足の蹴りを支える練習にもいいですよ。
1日で肩が強くなる方法
遠くに投げられない子供の特徴として次のことがあげられる。
- 体と腕が連動していない
- ボールがすっぽ抜けている
上記の2つを改善しましょう。
改善方法を解説します。
体と腕が連動していない
重いものを持つ時、腕だけでなく背筋や足を使った方がしっかり持てますよね。
考え方は同じです。
効果的な方法は
ゴムチューブを使って
トップからリリースまで引っ張る動作を繰り返す
かためのチューブがオススメです。
その理由は、
全身運動をすることが目的なので、やわらかいチューブでは腕で引っ張れてしまうからです。
体で腕を引っ張れるようになるだけでも、かなり強く投げられるようになりますよ。
ボールがすっぽ抜けている
いいフォームで投げても、力を指先でボールに伝えなければなりません。
ボールが抜ける原因は次の通り
- 手が小さく握れていない
- 握力が足りない
- 指先でボールを抑える感覚がない
まだボールが大きく感じるなら、握り方を工夫しましょう。
基本の握りは
人差指と中指、親指の3本で握ります。
それで厳しいと感じれば、薬指も足してみましょう。
僕も、ソフトボールでは薬指を使っていたのでオススメです。
握力が足りないは、鍛えるしかありません。
- 握力グリップ
- ゴムボール
- 1kgゴムボール
を、人差指と中指、親指の3本で握るのがオススメです。
指先でボールを抑える感覚がない
「しっかり指で弾け」「ボールを上から抑える」とか言われるけど、なかなか分からない!
という方に、オススメの方法があります。
その方法は次の通り
人差指と中指だけを使うトレーニング
トレーニング方法①
- 机の上に、人差指と中指の腹を当てる
(第一関節にかからないようにする) - 体重をかけて我慢する
- 力を入れたまま机を弾く
ちょっと、指先が痛いかもしてれませんが、加減してください。
トレーニング方法②
- 鉄棒に指先だけで軽くぶら下がる
- にぎったまま滑らせるように弾く
こうすることで、指先に強い力がかかります。
ボールを投げる瞬間と照らし合わせるとうまく弾くことができるようになります。
ちなみに、お風呂にある手すりでも同じことができますよ。
【投球指導編】少年野球教え方のコツ3選!
も一緒に読むと効果的ですよ。
ポジションごとの投げ方の違い
ボールの投げ方の基本は、ピッチャーのフォームで教えることが多い。
親御さんからよく尋ねられることは
「内野(外野)手はどういうフォームがいいですか?」
というもの。
ここでは、ポジションごとの投げ方を
- 投手の投げ方
- 内野手+捕手の投げ方
- 外野手の投げ方
上記の3つに分けて解説します。
投手の投げ方
投げるの基本は投手の投げ方ですね。
- 振りかぶる
- 足を上げる
- 大きなフォームで投げる
投手の投げ方の詳しくは別記事で紹介します。
内野手+捕手の投げ方
同じ投げ方ではありませんが、共通しているところがあるのでまとめます。
基本的な動作は次の通り
【右投げ想定】
- 右手を添えて捕球する
- 胸の前にグラブと右手を引きつけ、右手でボールを握る
- 右手を耳の上まで直線的に上げる(腕は下げない)
- 左手(グラブ)は、胸の前もしくは自然に動かす
- ステップして投げる
こんな感じです。
補足すると、捕球してから短い時間で投げられるフォーム、つまり小さく投げるが内野手や捕手の投げ方です。
だから捕球した後は、みぞおちから上側だけで腕を動かす感じです。
内野や捕手は、捕ってから素早く投げることが求められるので、対応できるようにしましょう。
とはいえ、投げる基本は投手なのでキャッチボールではしっかり投げることも心がけましょう。
外野手の投げ方
外野手は投手と内野手の中間的な考えでして、ゆったり小さく投げるイメージです。
- 内野手は、短い距離を素早く投げる
- 外野手は、遠い距離を強く素早く投げる
という違いがあります。
遠い距離を投げようとすれば大きなフォームで投げた方が投げられます。
素早く投げるには、小さなフォームで投げる必要があります。
外野手は中間的な動きになり、両方を実践するイメージ
ゆったりと小さなフォームで投げる
これが答えですね。
とはいえ、外野手にも内野手のような素早い送球を求められることがありますので、内野の練習もしておくことをオススメします。
BIGBOSS新庄監督も、元は内野手です。
スタートの速さ、捕ってから送球までの速さは外野手だけでは身に付きにくいです。
内野手を経験して、一流の外野手の守備を身につけてください。
【守備指導編】少年野球教え方のコツ3選!
では、内野手の動きも紹介しています。
一緒に読むと理解しやすいですよ。
それではまた。