こんにちは、とっしーです。
この記事は
子供の野球を少しでも応援したい人に向けて書いています。
「野球のルールが分からない…」
「喜ぶべきポイントがわからない…」
「応援するときの注意点も知りたいな…」
という悩みを解決します。
本記事では
- 親が知っておくべき少年野球のルール
- 試合で盛り上がるポイント
- 試合観戦するときの注意点
上記の3つを詳しく解説します。
これだけ知れば、野球観戦が10倍楽しめるはずです。
記事の信頼性
野球歴 32年
野球教室歴 4年
指導生徒数300人超え
少年野球コーチ4年
現役で少年野球コーチをしています。
妻も野球未経験で、はじめは全く野球のことがわかりせんでした。
試合観戦が楽しめるようになったポイントをを公開しています。
親が知っておくべき少年野球の7つのルール
これだけ知っておけば、子供の野球観戦が楽しめる7つのポイントをまとめました。
内容は
- ルール①:勝敗はどうやってきまるのか?
- ルール②:野球のポジションを知ろう
- ルール③:BSO(ボール、ストライク、アウト)を知ろう
- ルール④:知っておくべきアウトの種類
- ルール⑤:ランナーに出る方法
- ルール⑥:走者のルールは?
- ルール⑦:少年野球でよく使う作戦
上記7つを解説します。
ルール①:勝敗はどうやってきまるのか?
少年野球は7イニングを戦い、得点が多い方が勝ちです。
大会によっては、1時間20分もしくは6イニングまでのようなルールがあったりしますが、特に気にすることはないかと思います。
(1時間20分が6イニング終了よりも先に経過するか、6イニングが時間内で早く終わるかというルールです。)
写真の通り、1イニング毎に表の攻撃と裏の攻撃があり、7イニングの総得点を競うスポーツです。
ルール②:野球のポジションを知ろう
子供のポジションを知っておきたいですよね。
ポジションは下の図の通り。
※①ピッチャーの①はポジション番号
高校野球では、レギュラーの背番号がポジションの番号になっていることが多いですよ。
こんな感じです。
では、簡単にポジションの特性をご紹介します。
①ピッチャー(投手)
試合を作る役割です。
少年野球では、ストライクが投げられる選手がその役割をつとめることが多いです。まさに試合の進行役です。
②キャッチャー(捕手)
野球で唯一仲間全員が見えるポジションで、チームの頭脳となるポジションです。
ピッチャーのデキの良さはキャッチャーの責任と言われるくらい、投手をリードする女房役です。
他の選手にも指示ができる選手がいいので、最も野球を知っている選手が担うことが多いです。
③ファースト(一塁手)
キャッチ能力が高い選手に任せます。
内野ゴロをアウトにするには、ファーストが送球をキャッチができて成立します。
だから、アウトに最も関わる重要なポジションです。
難しいバウンド送球でも、捕ることができるキャッチのスペシャリストが理想。
④セカンド(二塁手)
主に、器用でスピードの速い選手が選ばれます。
守備で重要とされているセンターライン(投手、捕手、遊撃手、二塁手、中堅手)のひとつ。
内野手の中で最も運動量が多く、スピードを要する難しいポジションです。
グランドのどこにでも現れる忍者のような存在。
⑤サード(三塁手)
チームの元気印を守らせることが多いです。
相手打者から1番距離が近く、1番強い打球が飛んできます。
速い打球にも臆せず向かっていけるガッツと、相手打者にプレッシャーを与える存在感が欲しいポジション。
動きの良さよりも、精神的に強い選手に任せることが多いですね。
⑥ショート(遊撃手)
守備の花形と言われるショート。
ファーストから距離があるので肩が強く、広い範囲でキャッチができる足の速さを求められるので、身体能力が高い選手に任せることが多いです。
捕る、投げる、走るという面で見せ場が多いことが、守備の花形と呼ばれるのでしょう。
⑦レフト(左翼手)
少年野球では大きな打球が飛んできます。
主に、打球感覚が良い選手(フライの落下点を予測できる)に任せたいポジションです。
野球は右打者の方が比較的多いため、レフトへの大飛球は必然多くなります。
空間認識能力が高い選手だと心強いですね。
⑧センター(中堅手)
縦横無尽に駆け抜けるセンター。
レフトとライトのカバーリングに走るので、実質もっとも距離を走るポジションです。
センターの足が速いだけでも、少年野球のランニングホームランは激減します。
相手チームの攻撃力を半減させる重要なポジションです。
⑨ライト(右翼手)
肩の強さをかわれるライト。
少年野球では、ライトゴロがあります。
相手チームのヒットを1本減らすことができるので、ライトの守備は
2アウト・ランナー3塁でライトゴロを取ることができれば、相手に得点が入らないですし、勝利を大きく近づけることができます。
外野で唯一ゴロでアウトが取れる、攻撃的なポジションです。
ルール③:BSO(ボール、ストライク、アウト)を知ろう
ストライクゾーンの定義を簡単に説明すると
- 縦…バッターの胸から膝の高さが目安
- 横…ホームベースの幅くらい
ホームベース上に、四角の枠ができる。
これがストライクゾーンです。
ボール、ストライク、アウトをそれぞれ解説しますね。
ボール
ピッチャーが投げたボールがストライクゾーンから外れるとボールになる。
ボールが4球でフォアボールとなり、打者は1塁に出ることができる。
※ボール球を空振りしたらストライクになる。
ストライク
ピッチャーが投げたボールがストライクゾーンの中にを通過するとストライク。
ストライクが3球で三振となり、打者はアウトになる。
※ちなみに、ワンバウンドしたらゾーンを通過してもボールになる。
アウト
3アウトになるまで攻撃ができ、3アウトを取られると攻守が入れ替わる。
ファールボール
バッターが打った打球が、3塁線、1塁線より外にボールが飛んでいった場合ファールとなる。
ファールを打つと、ワンストライクにカウントされる。(ツーストライクまで)
デッドボール(死球)
投手が投げたボールが打者に当たると、デッドボールとなり1塁に出ることができる。
※打者が避けていない場合は、ボールと判定される
ルール④:知っておくべきアウトの種類
ここでは、アウトカウントの取り方について紹介します。
三振
ストライクが3球で三振、打者はアウトになる。
三振の種類は2つ
- 見送り三振
- 空振り三振
がある。
ゴロ
代表的なのは、内野ゴロ。
飛んできたゴロをとって、一塁に送球する。
この場合、一塁にランナーより早くボールをキャッチすればアウトになる。
フライ
打ったボールが、地面に落ちることなくキャッチすればアウトになる。
ルール⑤:ランナーに出る方法
ランナーに出ることができる方法を解説します。
試合で盛り上がるシーンですので、知っておいて損はありませんよ。
ヒット
ヒットの種類には
- シングルヒット(1塁打)
- ツーベースヒット(2塁打)
- スリーベースヒット(3塁打)
- ホームラン(本塁打)
がある。
シングルヒットは単打といい、ツーベース以上は長打という。
フォアボール(四球)
繰り返しになりますが
ボールが4球でフォアボールとなり、打者は1塁に出ることができる。
デッドボール(死球)
投手が投げたボールが打者に当たると、デッドボールとなり1塁に出ることができる。
※打者が避けていない場合は、ボールと判定される
振り逃げ
一塁にランナーがいない時、もしくは2アウトの時に、空振り三振をした場合、そのボールがワンバウンド、またはキャッチャーが捕球できないときに成立する。
その場合、打者は一塁に走ることができる。
一塁でアウトにならなかった場合、ランナーに出ることができる。
ルール⑥:走者のルールは?
バッターが打った時の走り方のルールと、ランナーの走り方のルールを解説します。
バッターの打球がゴロの時、フライの時の走り方にもルールがあるので簡単に紹介しますね
基本的なランナーの進み方
1塁・2塁・3塁・本塁の順番(反時計回り)で進みます。
フライのときは進めるの?
原則、フライをキャッチされるとバッターランナーはアウトです。
ランナーは元々いたベースに戻らなければなりません。
ベースに戻っていない場合は、そのベースにボールを持って踏むことでランナーもアウトになります。
例外もあります
タッチアップと呼ばれるプレーです。
フライをキャッチした後に、ランナーがベースにタッチした場合はこの限りでありません。
タッチアップが成立し、次の塁を狙うことができます。
ゴロのときはどうなるの?
ランナーは打った瞬間に走ることができる。
しかし、後ろにランナーが詰まっていない場合は走らなくてもよい。
具体例
-
後ろにランナーがいる
ランナー1塁
ランナー1・2塁
ランナー満塁 -
後ろにランナーが詰まっていない
ランナー2塁
ランナー3塁
ランナー2・3塁
得点の成立
3アウト目を取られるまでに、ランナーが本塁に生還できると得点が認められる。
しかし、ホームベースを踏んでも得点にならないケースがあります。
内野ゴロの場合
- 先にホームベースを踏んでも打者が一塁でアウト(3アウト目のみ)
- ホームベースを踏み忘れて、申告された
3アウト目がフライの場合
- 先にホームベースを踏んでも、フライアウトの場合は得点にならない
ルール⑦:少年野球でよく使う作戦
監督が選手に出すサイン。
代表的なものは
- 盗塁(スティール)
- 送りバント(犠打)
- エンドラン
- スクイズ
上記の4つで、どんな作戦なのかそれぞれ解説していきますね。
盗塁(スティール)
ピッチャーが投球動作に入ると、ランナーはスタートして、次の塁を走って狙う作戦。
メリット
- 送りバントとは違い、アウトカウントをあげずに済むこと
- 盗塁成功した後バントをすれば、1アウトで2つ進塁できる
デメリット
- キャッチャーの肩が強いと盗塁してもアウトになりやすい
- 牽制球でランナーがアウトになる可能性が上がる
- 失敗するとアウトカウントだけが増える
送りバント(犠打)
ランナーを次の塁に進めるために、バットに当てて転がすことに徹する作戦。
メリット
- 高確率でランナー進められる
- ランナーがアウトになるリスクが少ない
デメリット
- 1アウトを犠牲にすることになる
- 失敗するとアウトカウントだけが増える
エンドラン
ピッチャーが投球動作に入ると、ランナーは次の塁に走り出す。
バッターはどんなボールでも打つ作戦。
ランナーを一気に進めたい時に使うことが多い。
メリット
- ヒットになるとビッグチャンスになる
- 守備が盗塁時の動きになるので、野手の間を抜きやすい
デメリット
- フライを打つとダブルプレーのリスクがある
- ライナーを打つとダブルプレーのリスクがある
- 空振りするとランナーがアウトになるリスクが高い(足が速い場合を除く)
スクイズ
ランナーが3塁にいるときに、ピッチャーが投球動作に入るとランナーは走り出し、バッターはどんなボールでもバントをする。
1点が欲しい時に実行される作戦。
メリット
- 転がれば高確率で得点できる
- 空振りしにくい
デメリット
- 空振りするとチャンスがつぶれる(高確率で3塁ランナーアウトになる)
- 相手も警戒している
チームによってもっと難しい作戦を使用しますが、全て上記の応用といえます。
基本の作戦を知ることで、試合を楽しく見ることができますよ。
試合で盛り上がるポイント
試合中に拍手をしたり、声援を贈るタイミングを紹介します。
いつでも声援をOKです。
「どんな時に、声援を贈ったら良いのだろう?」
という人のために
- ポイント①:攻撃のとき
- ポイント②:守備のとき
それぞれのポイントを解説します。
ポイント①:攻撃のとき
攻撃の声援ポイントは
- ヒットを打ったとき
- ランナーに出たとき
- 点を取った時
- ランナーが次の塁に進んだとき
4つで声援を贈ってあげてください。
声のかけ方をご紹介
ヒットを打ったとき
「ナイスバッティン」
「ナイスバッティング」
ランナーに出たとき
四球:「ナイス選(←【選】は選球眼の略)」
死球:「ナイスガッツ」
ランナーが次の塁に進んだとき
「ナイスラン」
得点したとき
基本的に点が入る瞬間は、バッターが「ヒット・死球・四球・バント」をするケースが多いです。
だから、アクションをしたバッターを褒めることが多いですね。
もちろん、ランナーを褒めることもあります。
キャッチャーがボールをそらした時や、スキをついて帰ってきた時が代表的です。
そのときは「ナイスラン」といってあげましょう。
ポイント②:守備のとき
守備の声援ポイントは
- アウトを取ったとき
- ピンチの時は激励する
4つで声援を贈ってあげてください。
アウトを取ったとき
三振:「ナイスピッチャー」
ゴロやフライ:「ナイス○○」
※アウトにした選手やポジションを言ってください
ピンチの時は激励する
調子のいい時は、選手も保護者もいい雰囲気で試合が進行します。
しかし、ピンチや相手にリードされている時に静かになりがち。
こんな時こそ声援があると心強いです。
「頑張れ!○○」
と言ってもらえるだけで、選手の力になるので、力強い声援を贈ってあげてください。
試合観戦するときの注意点
試合観戦の方法は自由です。
ですが、あえて注意点を挙げると
- 試合中の選手へのアドバイスを控える
- 試合終了後の応援席あいさつまで待ってあげる
- 多くの選手に声援をおくる
上記の3つだけ押さえておきましょう。
それでは、それぞれ解説します。
試合中の選手へのアドバイスを控える
結論、監督の方針によります。
監督が選手に求めるプレーの内容と、保護者が求める選手へのプレーは異なることが多いです。
例えば
- 監督「最低でもランナーを進めたい、ゴロを打て!」
- 保護者「活躍するところが見たい、ホームランを狙って打てよ!」
極端ですがこんな感じです。
小さな言葉のズレで選手が悩んでしまうのなら、アドバイスは自宅でする方が無難ですね。
試合終了後の応援席あいさつまで待ってあげる
選手が応援席にあいさつにくるので待ってあげましょう。
試合が終わると
- 順番①:ホームベース前で整列
- 順番②:相手チームベンチにあいさつ
- 順番③:応援席にあいさつ
- 順番④:グランドにあいさつ
こんな感じで進行します。
拍手で迎えるだけでOKです。
「ナイスゲーム」
と激励の言葉をかけてあげるのもいいですね。
感謝の気持ちを伝えにくるので、見守ってあげてください。
多くの選手に声援をおくる
選手、指導者、保護者の力を合わせて試合に挑むことで、チームに一体感が生まれます。
それが、少年野球の醍醐味ですね。
- 選手「勝ちたい」
- 指導者「勝たせてあげたい」
- 保護者「勝ってほしい」
「勝利」への気持ちがひとつになることがチームをまとめるのだと思います。
僕自身、チームメイトの父母さんに声援をもらえたことがすごく嬉しかったこと思い出します。
自分の親の声よりも耳に残っていたりしています。
多くの声援が選手の背中を押すので、できるなら声かけしてあげてくださいね。
もっと野球がたのしく観戦できる方法をアップする予定です。